今日はEuniceとJoanをおうちに招いてチャイニーズディナー。
シンガポールではほとんどお見かけしないが日本では中華料理の代名詞ともいえる、麻婆豆腐と青椒肉絲、そして作りおきしたサンバルソースを使ってカンコンの炒めもの。Euniceが私の大好きな白ワイン、Saint Clairを買って来てくれガールズトークで盛り上がりました。 EuniceはシドニーでのNew Year's Eveのパーティで彼女のボスに紹介されたオージー(シンガポール駐在中)、Daveが最近気になっているよう。そんな話を通して、今日はシンガポール人の「外国人」に対する意識を考えてみました。 Euniceは、一歩踏み込むのに戸惑っているらしい。理由は「やっぱりAng Moはメンタリティーが違うでしょ・・・」と。"Ang Mo"はシングリッシュでヨーロッパ人の意。その言葉自体はよくも悪くもなさそうだが、ネガティブな意として使ったりする場合の方が多いかな。 シンガポールでもやっぱり西洋人にたいして独特の見方がある。シンガポールでは日本と比較にならないほど人口に占める外国人の割合も多く、英語を話し、生活様式なども西洋的な印象があるのだが、メンタリティのことをいえば、思うほど西洋的ではない。やはり西洋人に比べればオープンではないし、挨拶として頬にキスをされたり、"Hi, how are you today?"的な社交辞令の会話を楽しむといった感じではない。恋人と家族なら、家族を優先させるだろうし、男女間の恋愛に関する考え方もコンサバティブという感じがする。 ここにいる西洋人たちとは対等に仕事をしている彼らだが、陰ではよく、「ああいうAng Moのやりかたは好きじゃない」とか「Ang Moはすぐああいうことを言う」といったことを口にしている。その中でも唯一オーストラリア人はあまり悪いことを言われることはないようだ。 アジア人はどうかと言えば、フィリピンや、タイ、インドネシアはメイド排出国という意識が根付いているため、あまり良い話を聞いたことがないし、中国人にいたっては彼女たちも華人なのにもかかわらず、多くのシンガポール人があまり好んでいない印象がある。「声がでかいし、失礼な態度をとるし、見ていて甚だしい」らしい。ただ、中国文化・習慣や美術などは非常に重んじている。そこら辺のギャップがいまいち良く理解できないのだが。 日本人に対しては、"different from the rest of the world"という意識があると思う。他の国が考えないような多くのブランドを生み出した日本には、尊敬もあるが、相当変わった文化だ、と思っているようだ。その証拠に"Extream Japan"というタイトルの番組があり、日本の変わった文化を紹介している。Sho Yokouchiという日本人の男性とこちらでも人気があるシンガポリアンの2人がホストで意外におもしろい。この前は「なまはげ」を取り上げていた。これは東京人の私にも変わった文化だと思うが・・・しかしそんなことはテレビを見てるシンガポリアンには分かる由もなく、家庭を犠牲にしても仕事を優先することや女性の地位が低いところ、非効率な決裁制度、そしてなんであんなに英語ができないのかシンガポリアンには到底分からないと思う。 さて話を戻すと、EuniceはこういったAng Moとの文化差を乗り切る覚悟がまだできないらしい。ただJoanと私からのアドバイスは、「やってみないと分からないんだから、とりあえずためしたら!」。また新しい世界が広がるかもしれないしね。その世界を楽しめるといいんだけど!
by B0NDI.BLUE
| 2006-01-20 19:12
| シンガポール文化
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