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政府主催のお見合い?!
シンガポールの出生率は1990年に1.83だったにもかかわらず、2003年には1.25と急激に下降。そこで少子化対策としてシンガポール政府はいろいろな策を考えた。第2子、第3子の誕生に奨励金を支給したり、仕事をする女性が多いシンガポール故、産休期間を長くしその取得を奨励する企業にもお金を出したり。しかし止まらぬ出生率の低下・・・

こんな小さなシンガポールの発展をささせるのは「国民」。日本よりも急激な少子化に頭を悩ますシンガポール政府は、Social Development Unit/社会開発局(SDU)なる政府機関を設立。

この機関は、国がお見合いをお膳立てするサービス。会費を払って登録すると、SDUが主催するイベントやブラインドデートのアレンジ、数時間で十数人とかわるがわる会うスピードデーティングなんかに参加できる。特に最近のシンガポールでは高学歴者が増え、それにつられて晩婚化が進んでいるため、このサービスは特に高学歴者をターゲットとしているのです。

ちなみに、わたしの同僚のマーカスも実はSDUに加入しています。なので、年中彼からSDUの話を聞いている私。年間12人かなんかに会える資格をえるために数百ドルを支払います。登録の際には、自分の趣味や相手の女性に求める条件、国籍、人種などをこと細かに登録。マッチメーカーの人が、その情報をもとに理想の女性をデータベースから探し、デートのお膳立てをする。ちょっとおしゃれなレストランなどの予約もSDU側が行う。双方の男女は、趣味、職業、人種などは事前に知ることができますが、顔写真はなし。当日までのお楽しみ、らしい。

マーカスは既に10名とデートをし、先々にあった中国系マレーシア人の歯医者さんをいたく気に入った様子。そんなわけで、毎日彼は、この歯医者さんがどんなに素敵な人で、どうすれば僕の気持ちを分かってもらえるのか、悩んでいるご様子。まぁ、なんか初々しくっていいわねぇ〜なんて思ったり。

政府がこんな「出会い系」みたいなことをやってるのもおもしろいんだけれど、それを利用している人が結構多いっていうのも私にはびっくり。でも、いってみたら、はじめから条件が絞られた中でマッチした人が紹介されるわけだから、闇雲にコンパに行くよりはヒット率は高い可能性大。もう一人の同僚で6月に結婚したばかりのネリーは「私もシングルだったら参加してみたいなぁ〜!おもしろそうだし!」とマーカスをからかったりする。日本でやってみたら、どういう反応があるかな。
by B0NDI.BLUE | 2005-10-05 23:15 | シンガポール文化
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