先週、オフィスのアドミニチームの二人が退職しました。
退職にまつわるさまざまな習慣もシンガポールでは(私の会社はイギリスの会社なのでイギリスのやり方なのかもしれませんが)大分違います。 シンガポールでは、退職願(ノーティス)の提出期限は、役職のレベルによって個人個人ことなります。アドミニ系の人なら退職したい日からさかのぼり6週間前、フィナンシャルコントローラー(CFO)などレベルが高い役職は3ヶ月というのが一般的なようで、この期間については個人の契約書の中に既に明記されています。 今回退職したアドミニチームの2人は6wksノーティスだったはずなのですが、私たちがそれを知ったのは、彼女たちの辞める3日前。突然後任として採用された女性がやってきて知ったのでした。引継ぎはほぼありません。おまけに、日本でいう「引継ぎ資料」なんていうものも作りません。 後任で入ってきた人は前の人の残したファイルやメールボックスなどからどういう仕事をしていたのか、どういうクライアントとコンタクトし、仕事内容の把握に努めています。さらに、社外のお客さんなどにも退職については一切伏せたまま。なので、昨日アドミニの子と話していたクライアントが今日もう一度電話してみたら、昨日話した彼女はもういない・・・ということがおきます。ですが、相手も相手で、それはシンガポールではよくあることと、特に驚く様子もない。私にとってはそれも驚きでした。 特にシンガポールでは、転職率が高く、大体1つの仕事に3,4年で次への転職を考えるのが一般的です。特に若い頃にその傾向が強く、30代後半になってやっと落ち着くようです。若いのに1つの会社に6年も7年もいるというのは、よっぽど他の会社で採用してもらえず売れ残っている・・・と思われてしまうようです。 そんなわけで、すぐ担当者が変わるというのは日常茶飯事で、多分それほど驚くべきことではないのでしょう。そんな私も、3度目の転職を控えています。この人事コンサルティングファームに入って日本とシンガポールで6年。同じ業界の別のコンサル会社に入るか、それとも事業会社の人事のポジションに就くかが今私が選択できる道。少なくとも、わずらわしい引継ぎをしなくてもよい、ということで気持ちが楽かしら?!
by B0NDI.BLUE
| 2006-03-13 19:51
| シンガポール文化
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