12月2日金曜日の朝、ベトナム系オーストラリア人Nguyen Tuong Vanの死刑が、ここシンガポールチャンギ刑務所で施行された。
25才のNguyenは、兄弟の借金を返済するために、カンボジアからオーストラリアにヘロインを密輸する途中経由したシンガポールにてそれが発覚した。シンガポールでは、麻薬15gの所持で死刑に処する法律がある。このときNguyenは400gのヘロインを所持していたとされる。 死刑の施行がないオーストラリア政府は、Nguyenを死刑囚とさせないように、シンガポール政府に再三要請するが、シンガポール政府はこれを受け入れず、結局死刑施行となったのだ。これにより、オーストラリアだけではなく、他国でもシンガポールバッシングがおき、オーストラリアのジョン・ハワード首相も今回死刑が施行されればシンガポールとの関係に影響するであろう、とのコメントを出していた。すでにオーストラリアでは、シンガポール製品のボイコットなどもあるという。 シンガポールにはシンガポールの法律があり、Nguyenはそれを犯したことには間違いがない。死刑がいいのか悪いのか・・・ここでの大きな論争を巻き起こしたのはこの部分だ。 もちろんこれはどっちがいいのかなど言えないのだけれども、個人的にはヘロイン所持での死刑施行には賛成しない。死で罪を償うのではなく、一生をかけて刑期を全うすべきではないか、と考えるが、ただそれと今回の事件とを一緒にすることはできない。 国際間にまたがった事件なだけに、波紋が広がるのは必須であろう。
by B0NDI.BLUE
| 2005-12-04 00:15
| シンガポールニュース
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