シンガポールの住宅事情 –HDBって?
シンガポールは東京都よりもさらに人口密度が高い国。なので、住宅事情も国土の広い国々とはだいぶ勝手が違います。かといって、同じ人口密度の高い日本とも、まただいぶ違うんです。

何が違うか?
1.高層住宅が非常に多い
2.居住面積が非常に広い
3.持ち家率が非常に高い
というのがシンガポールの住宅の特徴としてあげられます。

1.高層住宅が非常に多い
シンガポールでは、前述のように土地が狭く、さらにNature Reserveなどの保護地区が多くあるため、庭付き一軒家を持っている人は億万長者の人ぐらい。人口の10%ほどといわれています。一軒家のおうちは日本では滅多にみることができないような豪華なお家ばかりです。そして、20%前後は私のようなコンドミニアムにすんでいます。最近は郊外だけではなくシティの真ん中にも高層コンドミニアムが次々と立ち、投資として購入する人も増えて来ているようです。残りの70%ぐらいの人はHDBにすんでいます。

b0043951_1465497.jpgHDBとはHousing & Development Board/住宅開発庁の略なのですが、一般的にはシンガポールにある集合住宅のことを通称"HDB"と呼んでいます。土地がないので、コンドミニアムもHDBもかなりの高層です。新しいものは40階以上のものも多くあります。こちらは私の家のすぐ近くのHDB。新しいのでかなり高層です。

b0043951_1442685.jpgだいたい一つの大きな土地に数棟がたてられ、そこにBlock No.がつけられます。同じ土地にたてられたHDBは同じデザインや色で統一されます。日本ではみないようなカラフルな色をしているものが多いですね。コンドミニアムは基本的に土地全体が囲われており、セキュリティゲートからしか入れませんが、HDBにはそのような囲いがありませんので、自由に出入りできます。

2.居住面積が非常に広い
b0043951_1431063.jpgHDBのまわりにはヤシの木が生い茂っていたり、緑もちゃんとある。そのヤシを抜けてHDBにはいってみると・・・なんとおうちがとっても広いのなんの!HDBは、1980年代後半から、3ベッドルーム以上の住宅しか作れないような法律になっているため、住環境は驚くほどよいのです。全HDB人口の80%は3ベッドルーム以上にすんでいるらしい。

どのくらい広いか例を挙げると、3LDKで100平米、4LDKで123平米、5LDKで145平米、エグゼクティブで175平米ぐらいが平均だとか。なので、日本以上に人口密度が高いにも関わらず、高層住宅のおかげで住居はものすごく広いのが当たり前。これはここに住む外国人なら誰もが驚く事実です。同僚のオージーたちは、「オーストラリアのおうちよりも広いのよ!」と驚きを隠せない・・・

3.持ち家率が非常に高い
日本では、持ち家比率は5,60%のようだが、シンガポールにおいては90%以上が持ち家。HDBは特に持ち家比率が高いようだ。日本よりも制度的にも購入しやすくなっている。また、新婚カップルや両親に近いところに引っ越す家族などには、購入の際に助成金が出たりもする。

b0043951_284755.jpg購入した住居を人に貸す人も少なくないが、基本的には本人が住んでいないと他人に貸してはいけないことになっている。そのため一部屋はオーナー用として鍵をかけ、他の部屋を貸し出すテクニックを使う。そうやってそこに住んでいると見せかける、というわけ。HDBの下の方は、よくクリニックやホーカー、クリーニングなんかが入っています。こんなカラフルな乗り物が置いてある子供用の公園もちゃんとついています。


b0043951_274295.jpgb0043951_28782.jpgそして、HDBらしさは洗濯物をまどの下から棒につり下げて干すところに現れます。棒は竹竿をつかうそうです。この洗濯物がかかっていたら、そこがHDBです。そして愛国心の強いシンガポリアンは、シンガポール国旗を窓から掲げたりもします。政府は、HDBに人種が偏らないよう、一応目安の人種比率を決めて共存を目指しているようです。こんな法律を次々と作り上げたシンガポールの父、リー・クアン・ユーという人物、本当にお見それいたします。
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by B0NDI.BLUE | 2005-10-15 17:34 | シンガポール文化
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